Impression Vol.01 BMW330Ci Cabriolet from bond group

今回のimpressionは、株式会社ホソカワコーポレーション(bond group)様にご協力していただきました。

おもしろいもので、美しいクルマには

例えば見慣れたいつもの場所に、たった1台、小粋な車が走ってくる。すると雰囲気がたちどころに変わり、ふと気が付けば、どこか知らない街角にたたずんでいるような錯覚にとらわれていた――このような経験をお持ちの読者の方は、きっと数多くいらっしゃることだろう。しっかりとデザインされたクルマというものは、「カッコいい」とか「キレイ」といった、そのクルマに対する感想を見た人間に与えるにとどまらず、どんな風景にも見事に溶け込み、場合によっては景色を作ってしまうほどのオーラを周囲に発散するのだ。こういったパワーを持つクルマ達は、やはりデザイン先進国であるイタリア、あるいはフランスに多く存在しているのは事実。でももちろんその2カ国以外からもそれなりの数が産み出されていて、さしずめ「ドイツ代表」を選んだ際に確実にリストアップされるであろうクルマが、今回テストする「BMW330Ciカブリオレ」だ。

BMW330Ciカブリオレ 外観の様子

3シリーズ−屋根=情緒的な美

多くの人から“機能美を感じさせる”との評価を受けているBMW3シリーズのクローズドボディ・モデルだが、330Ciカブリオレはそのボディから屋根が取り払われることと引き換えに、情緒的な美しさを獲得。結果、さほど大柄ではないボディから繊細なムードを漂わせる、都会的な美人に変貌している。一般的にオープンカーは夜の都会はもちろん、リゾート(スキー場を除く)にとてもよく似合うが、330Ciカブリオレは、それこそ海辺でも高原でも何でも来い!瞬間的に周囲の景色を美しく作ってしまうのは間違いないだろう。短い時間ではあるが、今回の試乗では緑の多い場所を選んで走り、つかの間のリゾート気分を味わってみた。

BMW330Ciカブリオレ インテリアの様子

モディファイで身に付けた、もうひとつの世界

テストをしたのは、「bond group」がビルシュタインの車高調をはじめ、ホイール、ブレンボの4ポットキャリパー、HDDナビを組み込んだ、2003年式BMW330Ciカブリオレ(走行距離1万キロ)。一見それほど「イジってる」という感じはしないが、インチアップされた足元とホイールからのぞく赤いキャリパーが、ノーマル状態では不足気味だった躍動感を与えることに成功している。また屋根がないため、より一層ベージュの明るさが際立つインテリアに至っては、ダッシュボードのHDDナビがひときわ目を引く以外はほとんどノーマル状態を保っており、「クルマのキャラクターをよく理解した上で、ドレスアップが行われている」という印象だ。タッチは柔らかいが、かと言って必要以上に体が沈みこまない本革シートに身を委ねると、“(普通は屋根があるために)クルマの室内は外よりは暗い”という先入観も手伝って、曇天模様の空から急にパッと日が差してきたかのような、明るい感覚を覚える。ダッシュボードは上半分が黒塗りとなっているため、一部イタリア車に見られるようなダッシュ上面のフロントスクリーンへの映り込みは押さえられており、このあたりは、「さすがドイツ車」といったところだろう。走り始めると、エンジンには特に手は入っていないということからもわかるように、「過激さはないが充分にパワフルで、しっかりとした回転感を伴いながら高回転まで軽やかに回る」という、BMW「シルキー6」そのままの上質な味わいを楽しむ事ができる。

BMW330Ciカブリオレ インテリアの様子

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