Impression Vol.05 Volkswagen New Beetle Cabriolet from bond group

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思わず海を目指したくなる!

試乗場所が海辺でない事をちょっと残念に思いながら、でも何だか楽しい気持ちでカブリオレをスタートさせた。
軽いフィーリングで回る2リットル・116psのエンジンは、もちろん「ものすごくパワフル」ではないけれど、低速〜高速域にかかわらずいつでも必要にして十分な加速をかわいいボディに与えてくれ、むしろ過剰なパワーがない分、ノンビリ感を増すのに一役買っている。もちろんティプトロニック付き6速ATを駆使してのスポーティーな走行も可能で、そんなケースではカブリオレはメチャクチャ速くはないけれど、十分に爽快な走りを楽しませてくれる。
これほど開放部が大きいと、どうしても気になってしまうのがボディ剛性だが、コーナーを軽く攻めてみてもボディがきしむこともなかったので、一般の人が普通の使い方をする場合、不満を持つことはまずないだろう。いやそれどころか、オープン化にともないボディに施された約110kgの補強の恩恵か、カブリオレの乗り心地はNewビートルの屋根付きモデルと比べ、対等ないしは上と見た。
運転をしていくほどに、どんどん和んでいく私がいる――聞くところによれば旧ビートル「かぶと虫」のカブリオレは、なんでもカリフォルニアで絶大な人気を誇っていたらしい。私はかぶと虫のことは良く知らないけれど、そのテイストが数多く受け継がれているというNewビートルのカブリオレをドライブしているうちに、何だかその理由がわかったような気がした。青い空と太陽を独り占めしたようなキャビン、走り始めると一層際立ってくるカジュアル&ポップなフィーリングにはまさに夏が良く似合い、思わず青い海を目指したくなってしまうからだ。
さらにNewビートル・カブリオレには、簡単に脱着出来る上に「三層構造・熱線入りリアガラス付き」という、クローズドボディ並みの耐候性を誇るソフトトップがある。四季のある日本での楽しみ方の幅広さは、きっとかぶと虫を大きく上回るだろう。

車内

ハイテクだって備えてます

Newビートルも、21世紀を生きる現代のクルマ。ABSやエアバッグといった安全装備の定番はもちろん、横滑りなど不安定な動きを制御するESP(エレクトリック・スタビリティ・システム)や、横転時に僅か0.25秒という素早さでリアシートのヘッドレストが265mmの高さまで伸び、乗員の生存空間を確保する「ロールオーバープロテクションシステム」などといったハイテクも、しっかり装備されている。
また大人4人がのんびりと寛げる広さのキャビンは、屋根さえ閉めればオートエアコンが快適な温度に保ってくれて、快適さは◎。さらにダッシュボード上面がかなり鼻先に近い方まで伸びており、車両感覚がつかみ易いのも美点のひとつだ。

個性を引き立てる実用車

実は最初に見た時、あまりにカワイイ外観やポップな雰囲気から、私はNewビートル・カブリオレに対して“セカンドカー専用車かな”という印象を持ってしまった。でも短いデートを終えた今、そんなイメージは私の中から木っ端微塵に吹き飛んでいることは、ここまで読まれた方ならもう理解してくださっていることだろう。
「乗る人の個性・センスを引き立てる、おしゃれでカワイイ実用車」のNewビートル・カブリオレ。個性を主張したい方、自分の個性に自信のある方は、要チェックではないだろうか?

改造

impression,model:三上和美(http://mikamikazumi.net/
text,photo:吉田 央

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