今回のimpressionは、チェッカーモータース株式会社にご協力していただきました。
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「GTA」(=グラン・トゥリスモ・アレジェリータ。アレジェリータとは軽量化の意)の名を冠したモデルが初めて発売されたのは、私の産まれる十数年も前の、1965年の事。初代GTA=ジュリアスプリントGTAは、ベース車両にアルミボディ換装するなどして200kg以上の軽量化を達成し、欧州のツーリングカーレースで連戦連勝したという伝説的な名車で、そしてその輝かしい戦歴により、GTAの名はアルフィスタにとって特別な存在となったという。 時を経た2002年。アルファロメオの正式なカタログモデルとして、GTAの名が復活した。 「アルファロメオ156GTA」。今回は蘇ったアルファロメオの伝説を、限られた時間内とはいえ出来る限り味わってみたい。

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真っ赤なドレスに身を包んだ、156GTA。「アルファロメオ田園調布アプルーブドカーセンター」の販売する走行3万6,000キロの2003年式モデルが、今回のパートナーだ。 「スペシャルモデルとしては控えめ」と評されることが多かった156GTAのエクステリアだが、専用ホイールに履く225/45ZR17サイズのタイヤを収めるためのワイドフェンダーアーチにより、ノーマルモデルより10mm幅広くなり、またローダウンサスペンションで車高が15mm下げられたスタイルは、じっくりと味わってみると、なかなかどうして迫力がある。しかも試乗車にはフロントとリアにスポイラーなどが追加されていて、アグレッシブさが一層UP。ボディ全体からホットモデルっぽいオーラを発散し、なかなか良い雰囲気に仕上がっている(ショップにはノーマルパーツもあり、次期オーナーの好みで変更が可能)。 だがしっかりとした手応えを示すドアを開け、3万キロ以上を経ているにも係らずほとんどヤレの感じられないGTA専用本革シートに身を預けた瞬間、ステアリング上にまでオーディオスイッチが配置された予想外に豪華なインテリアに包まれて、それまで「超軽量化マシン」のイメージを膨らませていた私は正直少し戸惑ってしまった。確かにアルミ削りだしのABCペダルなどからは「らしさ」が伝わってはくるのだが、それ以外はノーマル156とそれほど大幅には変わらない。いやそれどころか、むしろかなりゴージャスだ。 “ウ〜ン・・・あんまりGT「A」じゃないみたいだなぁ” 私の頭に、ちょっと不安がよぎった。 キーを捻りエンジンスタート。するとキャビンには明確に、心地良いサウンドとバイブレーションが伝わってくる。仮にその範囲をスポーツセダンと限定してもかなり自己主張の強いこのエンジンは、正にアルファ一族のものだ。 萎えかかった気分が再び高揚する。そしてギアをローに入れクラッチを繋いだ瞬間、私の頭の中のモヤモヤは、銀河系の彼方へと吹き飛んで行った。

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