介護職員が受けるクレームへの悩みと対処法

介護職員の仕事は要介護者の生活介助が中心ですが、業務の性質上、要介護者の体に触れることからセクハラや暴力などのクレームをつけられることも少なくありません。しかし、介護施設におけるクレームの多くは思い違いや先入観から生じるものなので、よく調べてみると該当する不正行為が確認出来ないことが殆どです。

特に高齢者は加齢による体力の低下から、わずかな刺激でアザが出来ることも珍しくありません。トイレや入浴、着替えの介助の際に体の一部を支えることによってアザが出来ることが多く、そのアザが暴力を振るわれた痕跡と誤解される傾向があります。セクハラについても要介護者の思い違いであるケースが大半ですが、客観的な証拠が無いことから誤解であることを示すのが困難です。

介護職員にとって謂れのないクレームをつけられるのは大きな悩みです。仕事に対するモチベーションが低下する原因にもなることから、理不尽なクレームに対しては施設全体で対処するのが最善の方法になります。

しかし、施設によっては事なかれ主義が優先してしまい、介護職員にすべての責任を押し付けてお終いにするケースもあり得ます。介護職員が抱える悩みは要介護者からの理不尽なクレームの他に、不測の事態に適切な対処をしてくれない施設の姿勢も原因の一つです。悩みを抱えていたままでは質の良い仕事が出来ません。信頼が出来ない施設は速やかに退職し、別の介護施設で働くのが心身を健やかに保つための方法になります。